坐骨神経痛は病名ではなく、症状名です。

多くの場合、腰痛とともに発症し、左右のいずれか片側の臀部から太腿の裏、脛、足先などに痛みと痺れが出ます。

坐骨神経とは、脊髄につながる直径1cm程度の下肢(足)の末梢神経のことで、大人の場合、その長さは1m以上あります。腰椎の隙間から出て、骨盤、臀部を通って足の指先まで伸びています。この坐骨神経が、何らかの理由で腰椎や骨盤周辺で圧迫されると坐骨神経痛が起こります。

圧迫の原因は、年齢が若いうちは、腰部椎間板ヘルニアが最も多く、次いで梨状筋症候群になります。中高年になると、ヘルニアに加え、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離症・すべり症などの変形疾患によるものが多くなります。

ヘルニアが原因の場合、仰向けになって膝を伸ばした状態で足を上に挙げると痛みが強くなります(ラセーグ徴候といいます)。