子育て中は腰に負担がかる動作が多くなります。気をつけないと腰痛を発症させてしたり、もともと持っていた腰痛を悪化させてしまったりします。

ここでは、特に危険な動作とその改善方法を紹介します。

私自身は、長年の慢性腰痛とつきあいながら現在子育てをしているところですが、これらのことに注意するだけで、腰痛の悪化を防げています。

 

1. 抱っこの際に腕だけで持ち上げる

これは一番危険な動作かもしれません。

子供を抱き上げるときに、立って膝を伸ばしたまま前屈みになり、腕だけで抱き上げていませんか?

特に、子供が立って歩き始めるようになると、このような姿勢で抱っこすることが多くなると思いますが、非常に危険なので今すぐやめてください。

自分自身の上半身の重さ+子供の体重の負荷が腰部に腰椎と垂直方向にかかります。この動作を続けていると、ハリ・コリ、軽い痛みに始まり、腰部筋筋膜症や非特異的慢性腰痛に発展します。ひどい場合は、椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎すべり症、腰椎変形症のようなより重度の症状に発展することもありえます。

また、この動作はギックリ腰にもなりやすいです。

私は今までに2回、目の前で知人がギックリ腰になる場面を目撃したことがあるのですが、まさにこれと同じ動作でした。そのときは子供よりもずっと軽いものでしが、床の上にあるものを膝を伸ばしたまま拾おうとしてギクッといってしまいました。二人とも普段から良く運動をしている20代の若い男性でしたが、ちょっとした油断でギックリ腰になり、その後3日間くらいは寝たきりで身動きが取れない状態でした。

ただでさえ休む間のない子育て中にギックリ腰で動けなくなるなんて、考えただけでゾッとしますよね。

子供を抱き上げる際は、重い上に子供が動いたり、バッグ等の身の回り品に気を取られたりしがちで、ギックリ腰になるポテンシャルが高いのでくれぐれも注意してください。

では、どのようにして抱き上げれば良いでしょうか?

重いものを持ち上げるときの基本動作と同じです。膝を曲げてしゃがみ、子供の身体をできるだけ自分に密着させ、できるだけ垂直に立ち上がります。こうすることで、腰だけではなく足腰全体で重量を支えることができます。

 

2. 中腰で作業をする

上で述べた動作と少し似ていますが、中腰作業も自分自身の上半身の重さが腰部に腰椎と垂直方向にかかりますので、危険です。

子供の服を着替えさせたり、オムツを交換したり、オモチャなどを片付けたりするときに中腰になってしまうことが多いと思いますが、なるべく避けてください。

改善方法は、子供をテーブルなど台の上に乗せてできるだけ背筋を伸ばした状態で作業をするか、膝を曲げてしゃがんだ状態で作業をするかです。

子供を抱き上げる動作に比べると負担が小さいので、軽く考えてしまいがちですが、やはり腰痛の発症・悪化に繋がりますし、ギックリ腰になるポテンシャルもある動作なので注意してください。

 

3. お腹を前に出し、上半身を後ろに反らせて抱っこをする

抱っこ中は重心バランスを取るために、どうしてもお腹を前に突き出し、上半身を後ろに反らせた姿勢になってしまいます。この姿勢も腰に大きな負担をかけます。しかも、一瞬の動作ではなく、何分、何十分と継続的に負荷がかかります。

私の場合、抱っこ中のこの姿勢が子育て中の動作で最も辛く、苦労しているところです。

それで、どのような改善方法があるかというと、あまりよい方法がないのが実情です。。

抱っこ紐を使える時期であれば、例えばエルゴベビー(Ergobaby)のもののように、しっかりした太いベルトを骨盤周りに巻きつけ、肩や上半身だけでなく、足腰も含めた身体全体で子供の体重を支えるタイプのものにするのが良いです。

登山用のバックパックと同様、左右の腰骨が出っ張っているところに腰ベルトをしっかり巻きつけるのがポイントです。

立ったり歩いたりし始めると、次第に抱っこ紐を嫌がるようになります。この時期は体重が重くなる上、それまでより激しく動くようになるので、抱っこ中の腰への負担がさらに大きくなります。

どうしても抱っこしなければならない時もありますが、その際は、なるべく上半身を反らさないように注意してください。子供を抱える側を右側と左側交互に入れ替えるのも負担が分散されて良いと思います。