腰椎分離症とは、腰椎(腰骨)の後方にある椎弓で骨の連続性が断たれて、前方にある椎体との間が分離してしまう状態のことを指します。また、分離症の中で、椎体部分が前方にずれた状態のことをすべり症といいます。

椎弓の連続性が断たれてしまう原因には先天性のものと後天性のものがあり、後天性のものの場合、腰部に繰り返し負荷がかかることによる疲労骨折が原因と考えられています。特に、少年期(10歳代)に激しいスポーツを行ない、繰り返し腰に負荷がかかったことが原因として多いようです。

症状としては、重く鈍い痛みで、身体を後ろに反らしたり捻ったりすると痛みが増します。腰周りが痛む場合と、臀部(お尻)や太腿が痛む場合(坐骨神経痛)があります。後者の場合、腰椎付近にある神経根が圧迫されることが原因です。安静時は痛まないが動くと痛む、長時間立っていたり同じ姿勢を取っていたりすると痛みが増す、重労働のあとに痛みが増すといったケースが多いです。

なお、腰椎に分離があると必ず腰痛が発生するというわけではありません。腰痛がない人の間でも5%くらいの人に分離が認められます。また、分離症の人の割合はスポーツをしている子供では9%程度、スポーツ選手では30%程度にのぼります。