腰椎骨(腰骨)と腰椎骨の間には、クッションの役割を果たす椎間板という円板状の軟骨組織があります。

この椎間板に長期間ストレスがかかり続けたり、瞬間的に大きな力がかかったりすると、椎間板の中心部にある髄核(アンパンで例えるとアンコ)が周囲の線維輪(アンパンで例えるとパン)を突き破って後方に脱出し、神経を圧迫します。これが腰部椎間板ヘルニアです。

脱出した髄核は、脊髄の神経を椎弓(椎間板の後方にある骨)に押し付ける形で圧迫し、神経は自由に動けなくなってしまいます。その結果、腰周りに痛みや痺れが生じます。腰椎付近を通る神経には、腿やふくらはぎ、足先につながる神経もあるため、ときにはこれらの部位に痺れや痛みを感じることもあります。神経の圧迫自体は腰部で起こっているのですが、脳から見ると足からの信号と区別がつかないためです。

腰部椎間板ヘルニアは、腰回りの筋肉が緊張し、硬くなっていると発症しやすい疾患です。また、20代、30代と比較的若い時期に発症しやすいことも特徴です。